ワイズメンズクラブとは
ワイズメンズクラブ(正式名称:ワイズメンズクラブ国際協会)とは、教育・スポーツ・福祉・文化などの分野の事業を展開する『YMCA』に活動支援や地域・国際社会に対する奉仕活動を行う国際的な社会奉仕団体です。
ワイズメンズクラブの歴史
1920年、米国オハイオ州トレドにおいて、当時裁判官であったPaul William Alexanderの発案で、『YMCA』に関心を持つ人々が、昼食を囲んで集う団体を作りました。
YMCAは『Y』と呼ばれていたことから、彼らは自らをワイズマンと称し、その集まりは、『トレドYMCAワイズメンズクラブ』クラブと呼ばれるようになりました。
1922年には、アメリカ、カナダの2か国17クラブを構成員とするワイズメンズクラブ国際協会が設立されました。
その後、ワイズメンズクラブの活動は、1970年代には北欧で盛んになり、1980年代以降は、アジア、特に韓国とインドにおいて急速に成長し、近年は旧東欧諸国への展開も進んでいます。
2014年3月31日現在、ワイズメンズクラブは69の国と地域に存在し、メンバー数は29,000名以上を数えます。
日本においては、1926年に大阪YMCAの中に結成された「Yクラブ」と「タイガークラブ」が1928年、奈良傳氏の指導のもと「大阪ワイズメンズクラブ」となり、このクラブが初めて国際協会に加盟しました。
1951年には会員数が500人を突破し、1975年には日本人初の国際会長として鈴木謙介氏を輩出しました。
1997年、日本におけるワイズメンの運動をより活性化するため、日本区を東日本区・西日本区に分割し、協力体制をとりつつも、それぞれが独自の活動を開始することになりました。
2014年1月現在、東日本区の会員数は977人(62クラブ)、2013年8月現在、西日本区の会員数は1,604名(86クラブ)まで成長しました。
ワイズメンズクラブ国際協会に加盟するクラブの目的
ワイズメンズクラブ国際協会は、イエスキリストの教えに基づき、相互理解と敬愛の思いに結ばれて、あらゆる信仰の人々が宗教信条の相違を越えて、ともに働く世界的友好団体であり、YMCAに対する忠誠心をともにしつつ、活発な奉仕活動を通じてリーダーシップを開発し、助長し、提供して、全人類の為よりよい世界を築くべく尽力するものです。
●個人的にもまた協同のわざとしても、その奉仕活動を通じてYMCAの活動を支援する。
●その他ワイズメンにふさわしい団体を支援する。
●地域社会や国際的な問題にかかわり、一党一派に偏しない正義をたえず追求する。
●宗教・社会・経済・地域・国際などの諸問題について会員を啓発し、これに積極的に参加連帯させる。
●健全な交友関係をつくり出す。
ワイズメンズクラブにおいては、イエス・キリストの教えに基づく活動を行うとされていいますが、キリスト教信仰を義務付けてはおらず、メンバーは信仰の自由を有しています。
ワイズメンズクラブの事業と運動
ワイズメンズクラでは、様々な事業・運動を通して、社会奉仕活動、YMCA支援・YMCAとの共働青少年育成に
努め、組織を強化し国際理解と国際協力の増進を図っています。
代表的な事業・運動
●YMCAサービス
YMCAの活動を地域的・世界的レベルで支えていく事業
●Community Service(CS)
地域に対する奉仕活動を行う事業
●Alexander Scholarship Fund(ASF)
ワイズメンズ活動の創始者を記念して設置された奨学基金事業
●Youth Involvement and Activities(YIA)
ワイズメンズクラブが行う様々な事業に、若者たちに参加してもらうための事業
●Time of Fast(TOF)
会員が節食(例会時の食事等)して食事代相当分を拠出し、難民救済活動や地域奉仕活動に捧げる運動
など